でじとなにっき

生活メモ帳、最近がんばってるDuolingoのメモなど。

Sgt.Blackの作戦

わが家の近所には、わが家を含めて猫を飼っている家が結構あるんです。
両隣にも猫がいるんですが、東隣の猫は不幸なんじゃないかと思っています。
西隣の猫2匹は幸せに暮らしてくるんですが。
 
東隣の人(以下、東さん)は、数年前に長毛の黒猫を拾ってきたんです。
たまたま、拾ってきた当日、子供と「きゃっわいいーーー」と、
大騒ぎしてるところをみかけました。
その子猫も大きくなった頃、
理由はわかりませんが外に出されていることが多くなりました。
隣から、大量のお茶碗が割れる音がしたり、ご主人の怒声が聞こえたんで
猫ちゃんがいたずらして、お仕置きで外に出されたのかもしれません。
冷たい雨の日にも外に出されて、雨に打たれている様子をみて
本当に不憫に思いました。
玄関前で、「いれてー、お家にいれてー」と、鳴いていたのですが、
そんな姿を半年くらいみていたけど、そのうち見なくなりました。
よそで保護されたのか、死んでしまったのか・・・
と、思っていたのですが、なんと、今年8月末に、戻ってきたのです。
長毛黒猫を見なくなって、1年弱過ぎていました。
しかし、その1年弱の間に、別の猫を飼い始まった東さん。
先住猫であった長毛黒猫を家に入れてあげることはなく、
玄関前で餌(カリカリ)と水を与えるのみなのです。
東さんのお宅の玄関は、ひさしがなく、雨が降ればびしょ濡れになります。
カリカリは雨に濡れたり虫がたかったりしています。
水にいたっては、苔が生えてきているのでかなり不潔。
長毛黒猫は、「お家に入れて」と、悲しそうに一晩中鳴いていました。
 
どうにかならないものだろうか?
我が家で保護してもいいと思うようになったのですが、
東さんとわが家は、境界のことで軽く揉めたことがあって
あまり関わりたくありません。
勝手に保護して、窓越しに長毛黒猫をみかけたら、
「誘拐」ということで、問題にならないとも限りません。
それと、わが家の猫は、猫エイズも猫白血病も、ノンキャリアなので
長毛黒猫がどちらかでもキャリアだった場合、一緒に飼うのは不適切。
外猫生活が長い猫の場合、両方ノンキャリアである希望は薄いのです。
 
餌が足りないのか、5分外に出したゴミ袋を食い破って
生ゴミをたべている長毛黒猫。
東さんのお宅の前には猫トイレの設置もないので
わが家の裏は目の粗い砂を敷いてあるので
そこをトイレにしてないかと思うと、かなりイヤ。
衛生的にも長毛黒猫を野放しにしておくのは考えものなんです。
 
そんな中、たまたま、西隣(以下、ニシさん)の奥さんと外で出会いました。
ニシさんも、長毛黒猫が気の毒でならないとのこと。
わたしがあの猫は東さんの猫なので、迂闊に保護もできない話をしました。
ニシさんは、町内会の役員もやっているので、
「東さんにそれとなく聞いてみますね。
もし、家の中に入れてあげる気がないのであれば、
保護して、里親探しをしてみましょう。
美猫なので、貰い手はつくかと思いますし」
と、言ってくれたので、おまかせすることにしました。
二人で、あの猫に名前をつけてあげようということになり、
ノラクロという候補があがり、
そこから、Sargent Black と、名付けられたのです。
 
その話から1週間たったある日、
ニシさんから連絡が来ました。
「Sgt.Blackですが、東さんが保護してくれるそうです。
お家の中にも入れてくれるそうです。
よかった」
とのこと。
そもそも、東さんちの猫だったわけで、
それを家の中に入れてあげるのを「保護」っていうんだろうか?
と、気になったのですが、
飼っている本人が「家の中に入れます」と、言った以上、
外野は見守るしかありません。
 
それから、約1週間が過ぎました。
東さんのお家の玄関先には
相変わらず、汚れた餌箱がおいてあります。
夜、Sgt.Blackの鳴き声を聞くこともすくなくなったので、
一応夜は家の中にいれているんだろうか?
と、期待していました。
昨日は、一晩中冷たい雨が降っていましたし。
・・・と、思ったら!
なんと、今朝、どこからかSgt.Blackが現れて、
わが家の敷地を悠然と闊歩して、東さんのお宅へ行ったではありませんか。
そして、玄関先の餌箱を見て、
「からっぽか」と、しょんぼりしていました。
そのまま、わが家の敷地に戻って、ニシさんのお宅との間をうろうろ。
めぼしいものはないと思ったのか、
何処かへ消えて行きました。
 
東さんのお家にいれてもらうことは諦めて、
高架下の貸倉庫下あたりで野営をしているんでしょうか。
軍曹殿は作戦を変えたに違いありません。
 
願わくば、
軍曹の戦略上に人の良い捕虜になりそうな人間が現れ、
うまく、ハートを撃ち落として、
清潔で温かいお家ですごし、
食事の心配もなくなりますように。
Thanks to reading my blog.