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綺麗な箔押しの栞をごっそり持ち帰った人がいたという悲しいポスト。
最近の人はマナーがなってないと言うリプライが多いんだけど、昔からこういう人はいたよね。
わたしが学生だったとき、同じ寮に住んでいたT子さんは、本屋のレジのところにあったご自由にお取りくださいと書かれた葉祥明の絵の栞を50枚くらい持ち帰ってきた。
すごい度胸だと思った、なにしろ店員の眼の前での犯行…じゃなくて悪行。
中略するけど、彼女は心の病気だったらしい。躁うつ病って診断名で数カ月後に休学したけど、今思うといわゆる糖質だったのかも…。
と、言うのも、ある晩わたしがお風呂(共同のお風呂でした)を上がって脱衣所でパジャマを着ていたら、T子ちゃんがやってきたのです。
「今からお風呂?」と、わたしは聞きました。なにしろちょうど真夜中の零時だったのです。
「うん、最近眠れない。もう、何日も寝ていない。でも、今日はヘアパックしなくちゃ。これ、時間かかるのよね」と、言うので、
「時間のかかるヘアパックは体調のいい時にやりなよ、今日は湯船にゆっくり浸かってリラックスして早く寝てね、じゃ、おやすみ〜」と、当たり障りのない挨拶をして立ち去ったのです。
それから、2時間後、T子ちゃんと同室だった先輩が、「T子ちゃんがいない!」と大騒ぎ、大捜索になったそうです。
(わたしは爆睡してました)
探し回ったけっか、T子ちゃんは湯船に浸かっていたそうです。
「だって、☓☓ちゃん(←わたし)がゆっくり湯船に浸かるように言ったから」とのこと。
ゆっくり湯船に浸かるって言うのは、せいぜい20分くらいかと思うんだけど、一般的にはどうなんだろう?
とにかく、わたしが無責任な発言をしたってことで、一件落着したのです。
当のわたしは、「知るかよ!」って気分だったな。
湯船事件後、T子ちゃんは学校を休みがちになり、教務の先生が様子を見に来る事態となったのです。その教務の女の先生は学生から人気のある人でした。
直々に訪ねてくるということで、T子ちゃんのテンションは上がりまくり。
本屋でガメてきた葉祥明の栞を自慢したのです。
「1枚上げます!」と、ガメ栞を渡したのでした。そもそもただのものだし、先生は受け取って帰って行きました。
以来、T子ちゃんは「学生から物をもらうとは思わなかった」と、栞が1枚減ったことが悲しいのか、先生の態度に失望したのか、すっかり元気がなくなり、実家に戻り、そのまま休学したのでした。
話は箔押しの栞のごっそり持ち帰った人に戻るけど、心の病持ってないだろうか?














