唐突に思い出した話です。
中学の時、わたしの家庭は、めちゃくちゃだったけど、
学校も大概だったなぁー。
ある時、授業の変更があって、
1-2時間目が急遽美術になったことがあるんです。
美術室で待つ生徒。でも、先生が来ない。
最初のうちは先生来なくてラッキーと思っていたけど、このまま来ないんじゃ?と、不安になって、美術の先生を探しに行って、見つけたのは2時間目が始まる頃でした。
なんでも、授業の変更があったことをすっかり忘れて、仲良しの体育の先生と体育準備室で雑談してたとのこと。(この二人の先生は女性でした)
「授業の変更を忘れてごめんね。
体育の先生とどんな話をしていたかというと・・・」
と、授業始まらずに雑談の内容を始まったのです。
その内容は、
先生の家の隣の家は、母親が継母で、
先妻の子供2人は明らかに継子いじめをされていたそうです。
ある日曜日、先生がのんびりしていると、
隣の継子がやってきて、「油を貸して欲しい」というんだそうです。
なんのために油が必要なのか聞いてみると
今、継母が外出中なので、腹を満たすためにこっそりドーナッツを作りたい。
タネはできたのだけど、油を使ったことがバレると継母に叱られるので油を借りたい。
という内容。
先生は、新品の油をその子供に預けたそうです。
しかし、その日のうちに油は返ってこない。
数日後、使った油を油の容器に戻した汚れた油を返しにきたそうです。
と、こんな感じでした。
「ね?非常識だと思わない?
新品を貸したら新品を返すべきでしょ?」
と、先生。
生徒ひとりひとりに、意見を言わせて行きました。
大抵の子は
「それは、非常識だと思います」
と、返事をして、先生をおだてあげてたんですが、ある子が
「そんな雑談をしていて授業を忘れて、
残りの時間でさらに生徒と雑談の話をして
授業を全くしない先生は、もっと非常識だと思います」
と、答えたのです。
先生は烈火の如く怒っていました。
その後どう決着をつけたのか記憶にありません。
継母に内緒でドーナツをつくる継子に新しい油を買うお金があるわけがないじゃない。
断るか、油は上げてしまうか
どっちかだよなー
と、思ったことだけ覚えています。
っていうか、この継子のいる家庭、児相に通報案件だよね。(今なら)
この油を借りた子供は、おそらくわたしと同年代だとおもうんだけど
この後、どんな人生を歩んだのかな?
と、気になるこの頃です。