でじとなにっき

生活メモ帳、最近がんばってるDuolingoのメモなど。

自分の知らない自分の経歴?

今日のニュースですが、

勝手に、転出・転入届けが出されていたというニュース。
自分の知らないうちに、転出届けが出されていたらびっくりですよね。

 

 

思い出話が多めで恐縮ですが(だが、反省は薄い)、ちょっと前の知り合いの挙動?を思い出してしまいました。

 

以前、住んでいたアパートに鈴木太郎君(仮名)家族が引っ越して来ました。鈴木家はパパとママ、それとまもなく小学校に入学する太郎君の3人家族でした。
太郎君ママに、わたしは気に入ってもらえたみたいで、時々遊びに来るようなお付き合いをしていました。

4月になり太郎君も花の小学生になったのですが、それを機に、太郎君は、佐藤太郎君になりました。太郎君ママの説明だと、ママの姓を名乗る事になったので、役所にもその手続きを済ませてきたとのことでした。

5月ごろ、太郎君ママから相談がありました。
「太郎が耳が痛いというので、耳鼻科に連れて行きたいのだけど、よい耳鼻科は知りませんか?」とのこと。
割と近所に耳鼻科はあったのですが、大変評判が悪く、ちょっと遠い耳鼻科をお薦めしたのです。
「場所がわからないので、一緒に行ってもらえますか?」
とのこと、太郎君ママが運転する車で耳鼻科に行く事になりました。
その耳鼻科は、大変な人気耳鼻科で、午後の診察がはじまる3時に配られる整理券がもらえないと、診察してもらえないのでした。
耳鼻科の前までは着いたのですが、駐車場まで大渋滞になっており、整理券がもらえるかどうか心配になってきました。
太郎君ママが言いました。
「すみません、保険証を渡しますので、整理券を取ってきてもらえますか?受付に名前を書く必要が出てくると思うのですが、名前は鈴木太郎と、書いてください。保険証が鈴木のままなので」
とのこと。
ん???
役所に行って名前を変えてきたのに、前の名前のままの保険証は不味いんじゃ?
ひとまず、整理券をもらう作業を請け負って整理券をもらってきてから、そのことを言ってみました。
すると、
「まだ、夫には苗字を変更した事を言ってないのです」
とのこと。
「え?夫に内緒で苗字を変えてくることなんてできるの?」
と、思わず、突っ込んで聞いてしまいました。

からくりは、簡単といえば簡単。
勝手に離婚届を出して、翌日勝手に婚姻届を出したそうです。
(再婚相手が同じ人であれば翌日婚姻が可能だそうです)
その時、名乗る名前を妻の姓にしただけ、とのこと。

つまり、太郎君パパは、今自分の苗字が公的には佐藤になっていることも知らないし、勝手に離婚されたことも、勝手に再婚してたことも知らないわけです。

それからさらに1ヶ月くらい過ぎて、太郎君パパが太郎君の教科書に書いてある名前を見て、びっくりしたそうです。
「なぜ、すずきたろう じゃなくて、さとうたろう なんだ!」
と。
「入学を機に、苗字を変えてきたの」
と、太郎君ママ。
「そんな話は聞いてない。勝手に名前を変えてくるなんて! それも、どうやって名前を変えてきたんだ?」
と、太郎君パパはぶちきれていたそうです。
その話を聞かされて「ど、どうすの?」と、小心者のわたしは聞いてみました。
「さぁ? そのうち、パパがあきらめるんじゃないの?」
と、涼しい顔でした。

その後、どうなったのかはよくわかりません。
太郎君一家と、お付き合いが途絶えたのです。
太郎君ママがマルチ商法にはまって、お誘いに来たのでお付き合いに距離を持たせていただいたのです。
仲良くしていた友人が太郎君パパと同じ会社にお勤めしていたのですが、ずっと鈴木の姓を名乗っているそうなので、太郎君ママがあきらめて、また鈴木に戻したのではないかなと、下世話に想像をめぐらせたのですが。

 

ニュースのように、まったくの他人に転入・転出届けを出されてしまった場合は、公文書偽造で無効にすることも出来るかと思うのですが、配偶者に勝手に離婚届をだされちゃうのは、防ぎようがないですよね。

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