佐久間製菓の廃業が発表されましたね。
サクマ式ドロップスについては、
どろどろの争いがあったのは知っているんですが、
ちょっとまとめ直してみました。
(きっと、まとめている人がいっぱいいるとは思うのですが)
1908年(明治41年) - 佐久間惣次郎商店として創業。
サクマ式ドロップスの製造を開始。
1913年(大正2年)- 「缶入りドロップス」を発売。
1920年(大正9年)- 佐久間製菓株式会社を設立。
1938年(昭和13年)- 山田弘隆が社長に就任。
1944年(昭和19年)11月 - 企業整備令により廃業。
1945年 終戦
1947年(昭和22年) - 東京都渋谷区にて山田弘隆の三男によって
サクマ製菓が創業される。
1948年(昭和23年)3月 - 「サクマドロップス」製造再開。
1948年(昭和23年)11月10日 - 横倉信之助(元番頭格)が
東京都豊島区池袋に佐久間製菓株式会社を再興。
1950年くらい? 佐久間製菓・サクマ製菓の2社が
サクマ式ドロップスの商標を巡って裁判を起こし
佐久間製菓が「サクマ式ドロップス」の商標を使うことが認められ、
サクマ製菓はその社名を名乗ることが認められた。
1964年(昭和39年)9月 - サクマ製菓、チョコレートキャンデー「チャオ」発売。
1970年(昭和45年)8月 - サクマ製菓、クランチキャンデー「いちごみるく」発売。
2023年(令和5年)1月20日 - 廃業(予定)
火垂るの墓にでてくるサクマ式ドロップスは、
1944年(昭和19年)に廃業した会社の製品なんでしょうね。
戦後、2社が争ったのがいつからいつなのかは、
ネットでググった出だけでは出てきませんでした。
気になったのは、
1944年に廃業したときの社長の息子のほうが先に会社を興したのに
社名が「サクマ」とカタカナ。
そして、裁判で負けている。
元番頭の興した会社が「佐久間」を名乗り、
HPでも、創業114年と、1908年から数えている。
1944年にやむなく廃業するときに、
社長が一番信頼でき、かつ、仕事のできた番頭に再建を託していたのか?
(想像です)
大人の事情がいろいろ隠れている気がします。
今回廃業を決めたのは、
サクマ式ドロップスの名前を勝ち得た番頭が興した佐久間製菓。
歴史あるサクマ式ドロップスの商標はどうなるのかな。
わたしなら、サクマ製菓に商標権を売りに行きます。