メタボリックシンドロームって言葉で、
わたしの頭にインプットされた「メタボ」という言葉。
実は、1960年代にメタボリズムという建築様式を黒川紀章が提案してたんですね。
メタボリズムとは新陳代謝という意味で、
どんどん生まれ変わることのできる建物を提唱したようです。
メタボリックは、新陳代謝のという形容詞でした。
てっきり、肥大化という意味かと思っていました。
メタボリズムについては先日見たテレビで知りました。
銀座にあるビルの解体についてやっていたんです。
解体技術についてもすごいとおもってかぶりついちゃったんですが、
1972年に建てられたこの未来的な建築物には、
高度経済成長期の日本の夢が詰まっていたんだろうなぁと、思ったのでした。
それにしても面白い形の建物で、
各部屋は取り外せて、壊れた部分だけ付け替えることができる設計だったそうです。
実際には、半世紀の間コスト面で取り替えられることはなかったそうですが。
解体した中銀カプセルタワーの部屋のいくつかは、
保存されているとのこと。
調べてみたら、北浦和公園にあるとのこと。
さすが、美術館のある公園。
ということで、行ってきました。
サイコロみたいなこの建物。
中は、
超ミニマリストの部屋って感じです。
電卓!とか、テレビが古臭いけど、
まだまだ「近未来」の建物だと思いました。
建物の説明は、ひっそりと貼られているだけ。
誰も、気づいてなさそうでした。
この突起で、体幹と呼ばれる躯体に引っかけて、
上部をボルトでとめてるだけという構造にびっくりです。
華やかな銀座を離れて、
北浦和公園の樹木を丸窓の窓枠が縁取る日が来るなんて
黒川紀章は思いもしなかったでしょうね。
余談ですが、割と最近まで賃貸としてでてたみたいです。
【ホームズ】中銀カプセルタワービル 7階の建物情報|東京都中央区銀座8丁目16-10 (homes.co.jp)
住んで見たかったかも。